通天閣・新世界をめぐる旅
概要
大阪市が「いちょうカレッジ」というものを開催していることを、区役所に置いてあるパンフレットで知りました。
今回は第3回「通天閣・新世界をめぐる旅」。
新世界
新世界は1903年の「第5回内国勧業博覧会」が開催された場所。5か月で530万人もの人が訪れました。
敷地の半分が民間に売却され、1912年に「新世界」が誕生しました。新世界の中には遊園地「ルナパーク」が作られ、その入口に土台は凱旋門、その上はエッフェル塔の塔「通天閣」を作りました。
※豆知識)西成の「ドヤ街」の「ドヤ」って? → 「ヤド」の反対
その後火災にあい、1943年には解体されましたが、1956年に再建され今に至っています。塔の高さは103mでしたが、神戸にできたポートタワーが108mだったため、5mの避雷針を取り付け、現在はポートタワーと同じ108m。(意地の張り合いが面白い。)
新世界市場
恵美須町方面から通天閣に向かって進むと右側に新世界市場の入り口が。
澤野工房
新世界市場入口の左側に、「傘とお履き物」の文字と「hand-madeJAZZ」のなんともハイブリッドな看板。元々は「履物屋さん」だったのですが、趣味が高じて「澤野工房」とうJAZZのレーベルまで作り、今では「TSUTAYA」にコーナーができるほどに。不思議なお店です。
肉のさかもと
新世界市場の入り口右側には「肉のさかもと」。ここで、コロッケやおししいお肉を使ったサンドイッチが食べられますが、裏側には「ビストロヴェー」という洋食屋さんが。この洋食屋さんは、坂本家が経営。なので、お肉は当然「さかもと」のお肉。
市場の上を見上げると
これらのポスターは、市場の危機を感じた電通のクリエーターが、ボランティアで作った広告。どれもこれも秀逸!
訳のわからんリュックや、
レトロな看板。
通天閣
通天閣のネオンは「日立」ですが、「松下」にも声がかかっていたという話。通天閣の建設費用が必要だったので、1年300万の10年分先払いという条件に松下は首を横に振り、日立は関西での知名度アップになると考え首を縦に振ったとか。松下幸之助は、後に、大いに後悔したとの話です。
ちなみに、ネオンの色は明日の天気を教えてくれます。白:晴れ、オレンジ:曇り、青:雨、で、雪ならピンク。
天井画
通天閣の下を歩くときに上を見上げると、色鮮やかな天井画が。
わくわくランド
通天閣の地下には、「わくわくランド」と呼ばれる、メーカーのアンテナショップ(お土産販売やさん)が。
グリコの「ぐりこ・や」。
日清の「ひよこちゃんSHOP」。
他にも、森永製菓の「キョロちゃんのおかしなお菓子屋さん」があります。
珍しいお土産がゲットできるかも。
通天閣周辺
ラジウム温泉
刃物工房
通天閣から天王寺公園の方に少し進むと、包丁などの専門店「刃物工房」が。ここのご主人はなんとカナダ人。日本の刃物に惚れ込んで、専門店を出されています。
大衆演劇
公演が終わるとお目当ての役者さんと劇場の外で触れ合えるのも魅力。右端の役者さんの背中が少し寂しそう。
「レスカ」「冷コー」
「レスカ」に「冷コー」、若い人には?
新世界国際劇場
今でも手書きの看板。貴重品です。
だるま本店
ご存じ串カツのだるまの本店。2階の窓から大将がにらみを利かせています。
お店は微妙に軒先を道路にせり出して、そこもお店にしてしまうという浪速のど根性!
ビリケン
新世界を歩いているとよく見かけるビリケン。
Q.ビリケンって何者?
A.アメリカ生まれの幸福の神様
Q.なぜ、ビリケンの足の裏をこするの?
A.手が短いから自分で足の裏をかゆくてもかけないので、足の裏をこするとビリケンンが喜んでくれるから。
Q.なんでビリケンさんが置いてあるお店が多い?
A.ビリケンさんが置いてあるお店は、チェーン店らしい。
懐かしのスマートボール
今でも現役!
ジャンジャン横丁
元々は「ジャンジャン町」だったのが、林芙美子の「飯」という小説の中で、「ジャンジャン横丁」と書かれており、そのころから「横丁」が定着したらしい。
「ジャンジャン」は、通りのあちこちから三味線の「ジャンジャン」という音が鳴り響いていたのが由来。
射的
夜店でお馴染みの射的のお店があったり、
大興寿司本店
コスパ最高の大興寿司。基本3貫なので、右のほうのお寿司は回転ずしより安い!
千成屋珈琲
ミックスジュース発祥の店「千成屋珈琲」。3代目のおばちゃんが体調を崩し、一旦、閉店。そこへお店のファンの方が4代目としてお店を引継ぎ今に至っています。
たつ屋
ホルモンうどん、ホルモン鍋の「たつ屋」。
動楽亭
隣の「動楽亭」は、桂ざこばが席亭。
動物園前一番街商店街
ジャンジャン横丁を抜け、なにわ筋を渡ると「動物園前一番街商店街」。
動物園前もつ鍋屋
超有名なたつ屋より、安い値段でやっている隠れた名店。
南自由軒
創業は1921年の老舗ですが、小奇麗にリニューアルされています。メニューは看板のオムライスを中心としたもの。
不思議な公園
歩いていると、フェンスで入ることができない公園が。
最近は、入ることができる時間が増えているようですが、そもそも、公園を住まいにされないための対策だとか。なかなかデンジャラスな街です。
この商店街を抜けていくと、あの有名な飛田へと行くことができます。
やはり、新世界はドキドキワクワクがいっぱいの街でした。
以上
以上