熊野街道 大鳥居新王子~池田王子
平安時代から白川上皇や鳥羽上皇が京都から淀川を下り、今の天満橋辺りの「八軒家(当時は「渡辺津(わたなべのつ)」と呼ばれていた)」から熊野詣を行った。「八軒家」から熊野三山への道を熊野街道と呼びます。
熊野街道には、「王子」と呼ばれる社が九十九あります。「王子」とは、熊野権現(ごんげ)の化身として巡礼者を守護する御子神を祀った社であり、旅の休憩場所としても利用されました。
この「王子」を、寄り道しながら追いかけてみることにしました。
8.大鳥居新王寺
熊野街道は、鳳本通商店街を抜けた後もそのまま進むのですが、「大鳥居新王子」は、商店街抜けた後、すぐに左折し、鳳南町交差点を過ぎてしばらく行くと左手にNTTのビルが見えます。今は、ケアサービスのビルになっているようです。
王子の場所は定かではないのですが、大鳥居新王子は大鳥美波比神社にあったとされ、その大鳥美波比神社の石碑がNTTビルのあたりの民家にあることから、この辺りに王子があったと推定されています。
上交差点まで、鳳本通商店街から直進。この交差点で、右に折れます。
富木交差点の次の信号で30号線が二つに分かれていますが、そこは左の道を進みます。
クリーンセンター前の交差点の次の信号を過ぎると、またまた道は二股に。ここは右の細い道を進みます。
堺泉北有料道路を越えるところに、こちらと向こうに、わかりにくい木の道しるべがあります。
9.篠田王子
左に聖神社一の鳥居が現れます。そこを左に見て進むと、一つ目の左の路地に。
見落としそうな小さな看板が足元に。
路地を入ると篠田王子の石碑。ただし、個人宅に石碑が迫っており、その自衛策を思いますが、個人宅に近づくとパテライトが回りますので、素早く見て立ち去るのが賢明。
道は二股に分かれており、真ん中に木の道しるべ。
ここは左を進みます。
10.平松王子
少し進むと、左手に「放光池1号公園」が見えます。
この公園の右前に。
平松王子跡の石碑。
道なりに進みます。
自衛隊の駐屯地のところで道が二股に分かれていますが、そこは右側(自衛隊駐屯地と反対側)を進みます。
自衛隊駐屯地を通り過ぎたあたりにある道標。「小栗街道」と書かれています。
熊野街道の一部は、「小栗街道」とも呼ばれていました。
古い町並みも少し残っています。(が、言うほど古いお家は見かけませんでした。)
11.井ノ口王子
槇尾川を渡る手前にあります。
井ノ口王子前の歩道にある道しるべ。
槇尾川を渡り、和気の交差点で右に分かれ、元の30号線と平行に走る道を進み、松尾川を渡ったところ(彩の広場)にこの説明板があります。
12.池田王子
池田王子の近くには、道標もありますが、上記の看板が久米田保育園横に設置されています。
この路地の奥のお宅の庭に池田王子跡の石碑があると思われます。
(岸和田日和のブログ
https://kishibura.jp/blog/hiyori/2019/05/kishiwada-manpo.html#gsc.tab=0
には、石碑の写真が掲載されていますが、事前に連絡し了解を取ったうえで写真を撮ったものと思います。)