今一番おもしろい梅田ミステリーツアー
概要
大阪市が「いちょうカレッジ」というものを開催していることを、区役所に置いてあるパンフレットで知りました。
今回の募集は「大阪のまち探検コース」で2019年5月24日~6月14日までの全4回。
歩くのは大好きだし、大阪のまちの歴史も知りたいと思い応募。
88人の応募があり、抽選で33名が当選。私も当選し、まち歩きに参加してきました。
第1回は「今一番おもしろい梅田ミステリーツアー」と題して梅田。
大阪のうんちく
始めに座学が少々。
- 梅田はもともと湿地帯を埋めて作った土地なので「埋田」。しかし、字の印象が悪いので「梅田」になった。
- 大阪城~住吉大社は上町台地に。大坂城の南以外は、川や湿地帯で攻められにくい。西側を守るために四天王寺周辺にお寺をたくさん建てさせ、攻め手が躊躇するようにして守りを固めた。
- 「食い倒れ」とはもともと「杭倒れ」だった。川の多い大阪は橋も多く、「川の勢いで橋の杭が倒れる町」という話。他にも「見栄で橋づくりにお金をかけ杭にお金をつぎ込んで身上をつぶした」という話もあるようですが、何れにしても昔は「杭倒れ」だったと。
その後、まち歩きスタート。
今回のコースは、大阪駅前第2ビル→第1ビル→第3ビル。
大阪駅前第2ビル
1976年に完成。大阪マルビルも同年に完成。大阪駅前第1ビルは、5年前の1971年に完成。
噴水
当時は大阪駅前の一等地のビルであり、モダンな作り。屋内に吹き抜けを作り噴水も設置されていました。
今は水が出ていません。
壁には、「東」「西」「南」「北」の方角も、迷子にならないため?貼られています。
この第2ビルには、たくさんの音楽関係のお店も1階~2階にかけて集まっているのも特徴です。
楽器屋さん
徳兵衛大明神(隠れパワースポット)
ビルの3階に「徳兵衛大明神」という祠があります。
昔々、まだ梅田に川が流れていたころ、「徳兵衛」という修行僧?がおられ、人や動物の病を治し徳を与えておられ、その方を奉った神社が第3ビルの前にあったそうです。で、第3ビルを建てるときに、その徳を授かるためにも第2ビルの3階に移設され、今も毎月曜日と8日、18日、28日にお祭りされているようです。
大阪駅前第1ビル
テナント一覧
第1ビルができた当時(1971年)は、このビルに入るのがある種のステータスだったそうです。なので、このテナント一覧もなかなか重厚なつくりになっています。都道府県の事務所も数多くが入っています。
当時、威信をかけて作られたビルですので、壁や柱の大理石も贅沢に分厚く作られている点も一流の証です。
第1ビルのお店
マヅラは、創業1947年の純喫茶。第1ビルができたときにお店を第1ビルB1に移し、現在に至るまでお店の内装は変えず、未だに健在。姉妹店のKing of Kingsも第1ビルB1にあり、マヅラと共に大阪市から「生きた建築ミュージアム」に認定されている。
「賢人(かしごびと)」は、にごり酒の専門店。
そんなお店を見ながら、駅前第3ビルに向かいます。ビルとビルの間は、B2Fは「ディアモール」となっていますが、B1Fから覗けるようになっています。
大阪駅前第3ビル
第1ビルから遅れること9年、33階建てのビルが完成。
33階には東西に展望できるスペースがあり、東は生駒、西は大阪湾を見ることができる穴場スポット。